このページは、易経占いの方法と手順を説明する。
コインを使用した易経占い
コインを使用して占う方法は、易経の伝統的な占い方法の一つである。
このやり方だと短時間で集中して占いを行うことができる。
以下にやり方を説明します。
易経占いは、一般的には写真のような筮竹と算木を用いますが、コインを使う方法は手軽で短時間の集中でできる、いい方法の一つです。 |
準備するもの
1)50円硬貨を三枚(日本の場合)
(日本以外の場合は、真ん中に穴が開いている硬貨、あるいは純粋な一種類の金属でできている硬貨)。
2)塩
※調味料入りの塩は不可。
できれば岩塩か、海水から作った塩を使用するのが望ましい。
3)清潔な布
赤あるいは黒の生地があれば最適である。
硬貨、塩、布は易経占いでは必要な準備品。 |
準備
1)三枚の硬貨に、塩をかけて、水で洗う。
2)洗った硬貨は、よく水をふき取る。
※硬貨を塩で洗う理由は、硬貨に付着した履歴を消すためである。
3)なにを占うかを、集中して頭の中で整理する。
紙に書き出してもいい。
易経占いにおける硬貨の取扱い
易経占いでは、三枚の硬貨を、両手に包むように持ち、30センチくらいの高さから布に落とす。
これを六回行うことで、あなたは占いの結果を得る。
この際に、硬貨の取り扱いには約束がある。
1)硬貨はどちらの面が表(the front)でどちらの面が裏(the back)か?
硬貨は、「国名」が入っている面が「表(the front)」。
「国名」が入ってない面が「裏(the back)」。
2)三枚の硬貨の状況と、易経の陰・陽の種類、そして表記方法
放った三枚の硬貨の、裏(the back)・表(the front)の状況については、次の四通りである。
1、表(the front)×2、裏(the back)×1の場合
これを「陽」とし、易経記号では「⚊」と表記します。
2、表(the front)×1、裏(the back)×2の場合
これを「陰」とし、易経記号では「⚋」と表記します。
3、すべて表(the front)の場合
これは、「強力な陰」となる。
陽が最大になった後、陰に変わった瞬間を意味する。
これは非常に強いエネルギーを帯びた「はじまりの陰」であり、「老陰(Old Yin)」と呼ばれる。
易経記号では「 × 」と表記します。
4、すべて裏(the back)の場合
これは、「強力な陽」となる。
陰が最大になった後、陽に変わった瞬間を意味する。
これは非常に強いエネルギーを帯びた「はじまりの陽」であり、「老陽(Old Yang)」と呼ばれる。
易経記号では「 □ 」と表記する。
易経占いを行う
硬貨3枚を6回落とし、出た結果は、四つの易経記号「⚊」「⚋」「 × 」「 □ 」で記録していく。
硬貨を落とす際は、易経に尋ねたいことを思い浮かべながら落とそう。
易経記号は、コインを放った順番に、下から積み上げる。
一回目を一番下、二回目をその上、三回目をさらにその上・・・。
例
硬貨三枚を6回落とし、表(the front)・裏(the back)が次のように出た。
1)表(the front)+表(the front)+裏(the back)
→易経記号は「⚊」
2)表(the front)+表(the front)+表(the front)
→易経記号は「×」
3)表(the front)+裏(the back)+裏(the back)
→易経記号は「⚋」
4)表(the front)+裏(the back)+裏(the back)
→易経記号は「⚋」
5)表(the front)+表(the front)+裏(the back)
→易経記号は「⚊」
6)表(the front)+表(the front)+裏(the back)
→易経記号は「⚊」
以上の結果を、易経記号で表記すると、次のような卦(Hexagram)となる。
5)⚊
4)⚋
3)⚋
2)×
1)⚊
占った結果が、どの卦(Hexagram)に該当するかを照合しよう
こうしてご自分で占って出た大成卦(Hexagram)を調べるには、「基本編1>易経64卦(The I Ching 64Hexagrams)照合ページ」を使ってください。
照合表も掲載していますから、簡単に調べることができます。
64卦(Hexagram)照合ページで検索するの場合、
老陽「 □ 」は陽「⚊」として扱う。
老陰「 × 」は陰「⚋」として扱う。
するとこの卦(Hexagram)は、照合する際は下記のように扱う。
5)⚊
4)⚋
3)⚋
2)⚋
1)⚊
上の部分を上卦(Upper Trigram)と呼び、ここでは
5)⚊
4)⚋
下の部分を下卦(Lower Trigram)と呼び、ここでは
2)⚋
1)⚊
上卦(Upper Trigram)と下卦(Lower Trigram)から照合すると、
NO.42 益(えき="Augmenting") |
となる。
「基本編1>易経64卦(The I Ching 64Hexagrams)照合ページ」
解説ページの使い方
1)老陽(Old yang)「□」、老陰(Old Yin)「×」が出ていない場合は、卦辞(Explanation of the Hexagram)を読んで判断する。
2)老陽(Old yang)「□」、老陰(Old Yin)「×」が一か所出ている場合は、出ている箇所の爻辞(Explanation of the Lines)を読んで判断する。
3)老陽(Old yang)「□」、老陰(Old Yin)「×」が複数個所出ている場合は、占いは最初からやり直し。
今回の例では、
5)⚊
4)⚋
3)⚋
2)×
1)⚊
二番目の位置が、老陰(Old Yin)「×」が出ている。
なので、「NO.42 益(えき="Augmenting")」の解説ページの、「◇2nd 陰 62」が、占いの結果です。
「解釈」の基本については、次の基本編3>易経解読入門!で詳しく説明いたします。
0 件のコメント :
コメントを投稿